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2017.9.6

軽二輪(250ccクラス)市場活況! スポーツタイプとアドベンチャー

●カワサキ「VERSYS-X250ABS TOURERタイプ」

●2017年上半期(1~6月)、軽二輪の販売が好調。

●スーパースポーツタイプと、アドベンチャータイプが新しい需要を生んでいる。

●一過性のブームで終わらない骨太な需要拡大が期待される。

軽二輪市場に生まれた2つの潮流

軽二輪カテゴリーは2000年半ばまで便利な都市モビリティとして大きな需要があった。しかし、都市部の駐車場不足と世界的な景気後退で需要が減少し、厳しい販売環境が続いていた。

自動二輪車の販売台数の推移(各年1~6月)

●自動二輪車の販売台数の推移(各年1~6月)

しかし2017年上半期は、2010年以降において最大の販売台数となり、前年同期比で119.9%となった。この活況は、国内各4社が、この約10年間で製品開発し、ジャンルを築いてきた250㏄クラスのフルカウルスポーツの存在が大きく寄与している。
また、さらに注目したいのが、ホンダ、カワサキ、スズキが続々と新発売した250㏄クラスのアドベンチャーモデル。これは、オンロードとオフロードの中間特性を持っていて、レジャー機能が高く、ツーリングに適したモデルだ。
軽二輪市場に発生したスーパースポーツとアドベンチャーの2つの潮流。その人気がどこからくるのか、各社製品の周辺を探ってみた。

カワサキ初の軽二輪アドベンチャー「VERSYS-X 250」

●カワサキ「VERSYS-X250ABS TOURERタイプ」

●カワサキ「VERSYS-X250ABS TOURERタイプ」

2017年3月15日、カワサキから新開発の「VERSYS-X 250」が発売された。同社初となる250ccクラスのアドベンチャーモデル。メーカーの予想を上回る売れ行きで計画台数を完売、大ヒットとなっている。
同モデルの開発プロジェクトリーダーは、「アジアや日本では250ccクラスが重要なカテゴリーです。そのクラスで本格的なツーリングに使えて、アドベンチャーを楽しめるバイクができないだろうかと。ゼロからのチャレンジでしたから、やり甲斐がありました。」と、振り返る。
さらに、「開発に当たっては、荒れた道にも躊躇なく入っていける走破性と、長距離を移動できる快適性、荷物を積んでアウトドアを楽しめる機能性、この3つをトータルで高めました。走りも重視していますから、ワインディングを走るのも楽しいバイクです」と、トータルな性能に自信をみせる。
大型のアドベンチャータイプは世界的に人気だが、250㏄ならばその半分の価格でいつでも気軽に乗り出せる。憧れのアドベンチャータイプが、すぐ手の届くところに現れた。現実的かつ新しい魅力をこのバイクは持っている。

試乗会を沸かした! スズキのアドベンチャー「V-Strom250」

●スズキ「V-Strom250」

●スズキ「V-Strom250」

スズキのニューモデル試乗会は、真夏の暑さもいとわず、大勢のライダーで賑わっていた。とくに、7月6日に発売された軽二輪アドベンチャー「V-Strom250」の順番待ちは、長蛇の列だった。
試乗を終えたばかりの若い男性2人に感想を聞くと、「コレ、すっごい走りがいい!」、「トルクがあって加速がスムーズ。楽しかった!」と、興奮気味。
普段、1,400ccに乗っているという30代の女性は、「スタイリングがカッコいいから、これは街でおしゃれに乗りたいですね。パニアケースを付ければ買い物にも便利そう」と話していた。
スズキの「V-Strom」といえば、650㏄モデルと1,000㏄モデルが共に人気だが、ツーリングでの快適性だけでなく、日常的な扱いやすさを盛り込んだのがこの「V-Strom250」だ。燃料タンクは17リットルで、このクラスとしては大容量。燃費もよく、満タンにすれば無給油で500kmは走行できそう。
スズキ二輪の広報担当者は、「タフなギアを連想させるヘッドランプなど、アウトドア感あふれるデザイン。アドベンチャーならではの積載性がありますから、荷物を積んでどんどん遊びに出かけてほしいバイクです」と話していた。

ホンダが誇る250ccスーパースポーツ「CBR250RR」

●ホンダ「CBR250RR」

●ホンダ「CBR250RR」

2017年5月12日、ホンダから新設計の軽二輪スーパースポーツモデル「CBR250RR」が発売された。新設計の250cc・2気筒エンジンを搭載し、すべてにおいてクラスナンバーワンを追求したホンダの自信作。
発表後3日目には年間販売計画台数3,500台を超える受注を達成。ホンダモーターサイクルジャパンの国内営業担当者は、「この反響こそ、本物の手ごたえだと思います。街で目を引く洗練されたデザインが、たいへん好評です。購入者は20代が最も多く、これからの二輪車市場を盛り上げていく若い層からの支持が大きいことに、心強さを感じています」と話す。
バイクには最高速、トルク、コーナリングなど、性能にはいろいろなモノサシがあるが、この「CBR250RR」は数字だけを目標にせず、操る楽しさをいかに体感できるか追求している。街乗りからツーリングまで、どんなシチュエーションでもファンライドが楽しめるとのこと。
また、このクラスでは初めて「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を搭載するなど新技術にも意欲的で、このシステムを活かして3つのライディングモードを選択できる。1台で3通りのキャラクターを楽しむことができるという。

20代に大人気のヤマハ「YZF-R25」

●ヤマハ「YZF-R25」

●ヤマハ「YZF-R25」

ヤマハの軽二輪スーパースポーツ「YZF-R25」が国内発売されたのは、2014年10月。翌年の軽二輪クラスで販売台数1位となり、2016年、2017年上半期も、軽二輪スポーツバイク部門のトップランナーとして市場を賑わせている。
そしてこのバイクの購入者の約50%が20代。また、新規購入のケースが70%にのぼり、“新規エントリー層”を拡大している注目のモデルなのだ。
ヤマハ発動機販売の広報担当者は、「圧倒的にデザインのカッコよさが、若い世代の心を掴んでいます」と話す。そして、乗ってみてわかるのが「軽さ」。軽量かつスリムで、走るのが楽しい。「毎日乗れる、スーパーバイク」というキャッチコピーの通り、家の駐車場からパッと出て、学校に行ったりバイト先に行ったり、「YZF-R25」ならば、日常のコミューティングが楽しいものになる。
もちろん、ツーリングに出かけたり、サーキット走行にもチャレンジできる幅広いポテンシャルが備わっている。いろいろなシーンで走りの魅力を味わえるヤマハ自慢の250ccスポーツだ。

JAMA「Motorcycle Information」2017年8月号特集より
本内容をPDFでもご確認いただけます。
PDF:軽二輪市場活況