BLF開催報告

BIKE LOVE FORUM(略称:BLF)開催実行委員会は、8月3日(金)岩手県一関市において「第6回 BIKE LOVE FORUM in岩手・一関」を開催しました。
本年は素晴らしいバイク文化の創造に向け、二輪車による復興支援活動や地域振興策のあり方についての意見交換や、二輪車メディアや有識者が二輪車市場やユーザーの将来展望について様々な議論を行ないました。

プログラム

※敬称略

12:45~ オープニングイベント… 開催地PR

一関市・東山支所産業経済課 課長 菅原彰、岩手県・岩手まるごとおもてなし隊

13:05~ 開会挨拶

経済産業省製造産業局自動車課 課長 河野太志、岩手県 副知事 保和衛

13:15~ 二輪車産業政策ロードマップ進捗状況

経済産業省製造産業局自動車課 課長補佐 内藤貴浩

13:45~ パネルディスカッション①「素晴らしいバイク文化の創造」

(パネリスト)
アウトライダー 編集長 菅生雅文、作家 斎藤純、日本モーターサイクルスポーツ協会事務局長 隠岐直広、一関市ライダー 伊勢ひかる、岩手県商工労働観光部部長 戸舘弘幸
(モデレーター)
MC 三浦貴子

15:10~ トーク対談「国内バイク市場の将来展望を語る」

(登壇者)
JMR生活総合研究所 取締役 合田英了、枻出版 取締役 埜邑博道

15:50~ パネルディスカッション②「バイクユーザーを未来へ導く」

(パネリスト)
クレタ 代表取締役社長 北村明広、オートバイ・RIDE 編集長 松下尚司、ガールズバイカー 編集長 原田英里
(モデレーター)
元Hondaワークスライダー 宮城光

17:15~ 総評

日本自動車工業会 二輪車特別委員長・ヤマハ発動機 代表取締役社長 日髙祥博

次回開催自治体挨拶

山梨県観光部観光プロモーション課 課長 落合直樹

閉会挨拶

全国オートバイ協同組合連合会 会長 大村直幸

プログラム紹介(概要)

■オープニングイベント

一関市の菅原課長より、バイクに関するPRをはじめ食文化の餅料理、観光資源である厳美渓や猊鼻渓など、また、かわさき夏祭りや水かけ祭り、全国地ビールフェスティバル、一関バルーンフェスティバルなど様々なイベントの紹介がされました。続いて、岩手まるごとおもてなし隊と平泉のゆるキャラ「ケロ平(ひら)」が、歌とダンス曲で岩手県の魅力紹介がされました。

菅原課長

菅原課長

会場の様子

会場の様子

岩手まるごとおもてなし隊

岩手まるごとおもてなし隊

■開会挨拶

経済産業省の河野課長より、「自動車産業全体をみると国外ではアメリカにおける関税賦課、国内では自動走行、電動化など大きな構造変化に対し民間とともに戦略立案を加速させ、国としての政策を国内外へしっかり発信できる年にしたい。国の戦略について明確な指針を示していく事でアジアのマーケットをしっかり確保していきたい。
また二輪車産業政策ロードマップについては、普通免許等保有者におけるAT小型限定普通二輪免許取得に要する技能教習日数短縮や、道路会社様における大幅拡充されたツーリングプランの実施と、一つずつ取り組みが進んできている」などの挨拶がされました。

河野課長

河野課長

その後、岩手県の保副知事より、達増知事における開催メッセージとし、「岩手県では出光イーハトーブトライアル大会の開催、一関では公設モトクロス場である藤沢スポーツランドにおける全日本モトクロス選手権の開催など、様々なモータースポーツイベントが開催されている。こうした土地柄から東北初の本フォーラム開催につながったのではないか。
これを機会にぜひ岩手県を満喫いただきたい」との挨拶がされました。

保副知事

保副知事

■二輪車産業政策ロードマップ進捗状況

経済産業省の内藤課長補佐より、関連団体及び地方公共団体が各々進めているロードマップの国内市場対策における5つの政策課題と14の実行施策について進捗状況の紹介がされました。その後、「この後に続くプログラムでは、二輪車メディアや有識者によるパネルディスカッションとトーク対談が用意されており、
メディアとの連携を通じ広く一般の方へ、バイクのことを知ってもらうきっかけになればと考えている。また、バイク市場を持続的に盛り上げていくためにも、今回のパネルディスカッションやトーク対談におけるご意見などを今後の二輪車産業施策に活用していければと思う」との話がされました。

内藤課長補佐

内藤課長補佐

■パネルディスカッション①「素晴らしいバイク文化の創造」

素晴らしいバイク文化を創造するためには、趣味を楽しむだけでなく地域社会に受け入れられ共存共生をはかる事が大切であるとし、進行モデレーターにMCの三浦氏を、パネリストにはアウトライダー編集長の菅生氏、作家の斎藤氏、一関市ライダーの伊勢氏、岩手県商工労働観光部部長の戸舘氏、日本モーターサイクルスポーツ協会事務局長の隠岐氏と、それぞれ異なる立場の5名を迎え議論がされました。議論の中では、二輪ライダーが東北復興を支援する意義とモーターサイクルスポーツが地域振興に果たす役割をテーマに、東日本大震災による風評被害で福島県に人が訪れなくなった際、県外から多くのライダーが来てくれたとの話や、「SAVE IWATE」立ち上げに関する話、東北復興ツーリングの実施や全日本モトクロス選手権を一関市藤沢スポーツランドで約30年継続開催など、それぞれが行う活動や支援などについて話がされました。

パネルディスカッションの様子①

パネルディスカッションの様子1

左:菅生氏 右:斎藤氏

左:菅生氏 右:斎藤氏

左:伊勢氏 中央:戸館氏 右:隠岐氏

左:伊勢氏 中央:戸館氏 右:隠岐氏

■トーク対談「国内バイク市場の将来展望を語る」

JMR生活総合研究所取締役の合田氏と、枻出版社取締役の埜邑氏による、現状分析を踏まえたバイク市場の将来像と、今後における活性化施策について意見が語られました。まず合田氏より、2016年6月~2017年5月の1年間でオートバイを新車購入した5,000人を対象に、購入ユーザーの特性とその変化、二輪車への期待、二輪車潜在層の存在や情報・サービス期待などの調査結果について話がされました。その後、ユーザーの高齢化、女性ライダー、バイクの魅力、潜在需要、二輪車業界の5つをテーマに対談され、その中で、「ライダーにおける平均年齢の高齢化は日本だけでなく欧米諸国でも同じで、経験を踏まえた分オートバイを楽しんでいる方が多い。また近年では女性ライダーが増えており、こうしたライダーをサポートしていく事が必要。一方、興味はあるがバイクを乗らない若い人、こうした潜在需要の掘り起こしに、原宿や渋谷など若い人が多くいる街でバイクに触れてもらうイベントを開き、オートバイを見せる、触れさせるといった機会を積極的につくる事が必要と考える。二輪車業界には、いかにオートバイを長く楽しんでもらうかサービス業に徹するといった考えをもって取り組んでいただきたい」などの話がされました。

合田氏

合田氏

埜邑氏

埜邑氏

■パネルディスカッション②「バイクユーザーを未来へ導く」

バイクユーザーとの接点が豊富な二輪専門誌やジャーナリストという立場から、読者ニーズの変化とファンをどう拡大していくか、パネリストにはクレタ代表取締役の北村氏、ガールズバイカー編集長の原田氏、オートバイRIDE編集長の松下氏の3名を迎え、またモデレーターは元GPライダーの宮城氏が努め、議論がされました。議論の中では、若年層にバイクが売れていないと言われているが若い人でもバイクを所有している人は多くおり、SNS等で独自のコミュニティーがつくられている。そうした方をサポートする考えを持つ必要があるのではないだろうか。また、良質なライダーのカッコ良さは、若い人へ伝播すると思うなど、さまざまな話がされました。

パネルディスカッションの様子2

パネルディスカッションの様子2

宮城氏

宮城氏

北村氏

北村氏

原田氏

原田氏

松下氏

松下氏

■総評

日本自動車工業会の日髙委員長より、本日のパネルディスカッションなどを通じて、いろんな事が良くなってきているのではないかと感じた。ひとつは東北復興の呼びかけに応じ集まってくれる社会性の高いライダーが増えてきた。こうしたライダーがバイク文化の底辺を支えてくれており大変すばらしいと感じた。メディアを通じ、こうした良い面を発信していかなければいけないと思った。そしてバイクは目的地へ行くのも楽しい、行っても楽しい。一人で走るより仲間と走ったほうがより楽しい。
ライダーの皆さんにこうした集まる目的やイベントを提案していくことが大事だと思った。
またテスト的ではあるが二輪車の高速道路料金適正化へ向け、市場実験がはじまっている良い兆しもある。免許についても小さな歩みかもしれないが、AT小型限定普通二輪免許が土日の2日間で取得できるようになった。こうした継続的な努力を今後も続け100万台の目標に応えられるようにがんばっていきたい、旨の話がされました。

日高委員長

日高委員長

■次回開催自治体挨拶

山梨県の落合課長より、山梨県にはツーリングに最適なコースや温泉、キャンプ場などがあり、BLF開催時期には日本一の収穫量を誇るぶどうが最盛期を迎える。また来年は県庁所在地である甲府の町を起こしてから丁度500年となり、様々なイベントを用意している。富士五湖の素晴らしい景色とともに山梨県へお越しになられるのをお待ちしている、と挨拶がされました。

落合課長

落合課長

■閉会の辞

全国オートバイ協同組合連合会の大村会長より、今日のフォーラムの中で高速道路ツーリングプランの件、AT小型限定普通二輪免許の取得日数短縮の件などいくつかの良い報告ができたと思う。しかし、まだまだ二輪車を取り巻く厳しい環境からは脱しきれていないため、現在のオートバイ販売台数を減らすことなく100万台を目指していきたい。旨の挨拶がされました。

大村会長

大村会長

■第6回主催団体(順不同)

一般社団法人 日本自動車工業会
全国オートバイ協同組合連合会
一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
日本自動車輸入組合
一般社団法人 日本自動車部品工業会
一般社団法人 日本二輪車オークション協会
一般社団法人 全国二輪車用品連合会
一般社団法人 中古二輪自動車流通協会
三重県
鈴鹿市
熊本県
静岡県
浜松市
磐田市
経済産業省

その他BLF開催報告