BLF開催報告


経済産業省は9月2日(月)、三重県鈴鹿サーキットにおいて、バイクに関する企業や業界団体、地方自治体とともに、“世界に通用する素晴らしいバイクという高揚”をテーマとする「第 1 回 BIKE LOVE FORUM(BLF) in 鈴鹿」を開催致しました。

テーマ「世界に通用する素晴らしいバイクという高揚」

開催趣旨

本フォーラムでは、バイクに関わる企業(※)・団体、地方自治体等が核となり、利用者等も交え関係者間で、社会におけるバイクへの認知と受容、歩行者や他のモビリティとの共存のあり方やバイクの将来像等に関して真摯に議論し、世界に通用する素晴らしいバイク文化の創造を目指すこと等について、広く社会に定期的に発信する場を設けます。これを通じて、バイク愛好者を増大させること、ひいては、バイクに関わる地域の発展や、バイクを通じた教育の拡充、バイク産業の振興、さらにはバイクによるジャパンブランドの強化等を目指します。
(※)国内二輪メーカー、輸入業者、販売店、用品店 等

プログラム

12:30 開場

13:00 開会 

開会挨拶 鈴木 英敬(三重県知事)
末松 則子(鈴鹿市長)

13:20 趣旨説明

前田 泰宏(経済産業省自動車課長)

13:30 基調講演

中野 真矢:元世界GPレーシングライダー

14:10 第1セッション

「我が国及び世界の二輪車市場の現状と見通し」
プレゼンター:内藤 政彦(一般社団法人日本自動車工業会 常務理事)

14:30 第2セッション

「オートバイ利用を巡る環境・課題(規制、コスト、制約、マナー)」
プレゼンター:福井 二朗(全国オートバイ協同組合連合会 専務理事)

14:50 コーヒーブレイク

15:10 パネルディスカッション1

「安全なオートバイ(ライダー)になるためにはどうすればよいか」
パネラー:林 徹(㈱本田技術研究所 二輪R&Dセンター上席研究員)
柏 秀樹(ライディングスクール主宰者)
宮城 光(元二輪GPワークスライダー、モータージャーナリスト)
モデレーター:内藤 忍(㈱青峰社 代表)

16:10 休憩

16:20 パネルディスカッション2

「かっこいいオートバイ(ライダー)になるためにはどうすればよいか」
パネラー:片山 敬済(元二輪GPワークスライダー)
多門 恵美(モデル、MC、ライター)
松原 弘(㈱アールエスタイチ代表取締役社長、(一社)全国二輪車用品連合会代表理事)
秋葉 芳之 (ハーレーダビッドソンジャパン(株)ディレクタ―、日本自動車輸入組合 二輪車委員会委員長)
モデレーター:武 喜久雄(経済産業省自動車課課長補佐)

17:20 コーヒーブレイク

17:50 総括セッション:モデレート:末松市長、前田課長

18:00 閉会挨拶

メーカー代表:青山 真二(日本自動車工業会 二輪車特別委員会 副委員長、本田技研工業㈱ 執行役員二輪事業本部長)

プログラム紹介(概要)

バイクの将来像等について議論する第1回BIKE LOVE FORUMが経済産業省主導にて、開催された。開会挨拶には鈴木三重県知事、末松鈴鹿市長、その後、経済産業省自動車課の前田課長より趣旨説明後スタートされた。

■基調講演について

元世界GPレーシングライダーの中野 真矢氏を迎え「バイク文化がリードする活力ある社会」とした基調講演がされた。自身がオートバイに乗るきっかけとなった幼少のエピソードから始まり、高校時代3ナイ運動の影響による免許取得の苦労、その後プロレーサーとデビューし、モトGPへの参戦等の話がされた。又、レーサー現役時代はヨーロッパへ11年間在住していた事から、ヨーロッパにおけるバイクの知名度・社会認識の高さにおける話がされ、日本では世界に誇れる優秀なメーカーや世界トップ水準とも言えるサーキット等を有しているにも関わらず、未だ「反社会的」なイメージが強くバイク文化が未成熟であるとされた。その為「ライダーの高年齢化」は大人の文化社会として地位向上のチャンスととらえ、ヨーロッパの様に「ライダー=かっこいい」という文化を醸成し「かっこいい大人」に憧れる若年層を創出するといった好循環の形成について提言があった。

■第1セッション

  一般社団法人日本自動車工業会の内藤常務理事より「我が国及び世界の二輪車市場の現状と見通し」をテーマに話がされた。まず、世界における二輪車の生産台数においては2011年に初めて年間6,000万台突破したが2012年には5,900万台と伸び悩んだと説明がされた。又、販売台数についてインドが増加、中国・インドネシアは減少、南米では2009年以降は順調に伸長、欧州では減少傾向、北米では2012年は若干回復しているとされ、対して国内の二輪車販売は1982年の327万台のピークから40万台前後まで大きく減少していると話があった。生産については海外へのシフトが進行しており、世界二輪車生産台数に対するジャパンブランドのシェアは40%を占めているものの伸び悩んできている。その為、二輪車産業における今後の成長に向け、国際競争力を強化し一定規模の国内生産・販売台数を確保する必要がある。それにはメーカーの開発努力、二輪車駐車場整備・125cc免許取得の容易化等の利用環境の改善、交通安全対策等の必要性について話された。又、グローバル化に向けた課題への取り組みとし、TPP、関税の格差・非関税障壁の是正等とする自由貿易の推進、国際的な知的財産権の保護、安全環境に関する国際基準の調和、EV二輪車などの国際基準・企画化等、日本政府及び国際機関と連携した課題の解決について話がされた。

■第2セッション

全国オートバイ協同組合連合会の福井専務理事より「オートバイ利用を巡る環境・課題(規制・コスト・制約・マナー)」について話がされた。初めにオートバイはエコな乗り物で災害時においても非常に役立つとした有用性の高さにおける説明がされた。しかし、現状国内においてオートバイは利用しやすい環境ではなく、駐車場が圧倒的に少ないにも関わらず取締が実施される、車体容積が小さく重量が軽いにも関わらず高速道路の通行料金が軽自動車と同じである、今だ二輪車に対する通行禁止道路が多い、任意保険料が高く四輪に比べると選択の自由度も限られる等の話がされた。又、オートバイ文化が根付いておらず広く受け入れられていない、オートバイを乗らない人からはウルサイ騒音、迷惑駐車、モラルが低い等のイメージがあり、その為、趣味がオートバイであると声高に叫びにくい状況であると続けられた。社会におけるオートバイの位置づけは低く、規則・規制による取り締まりの強化、オートバイの施策が行政で取り上げられず四輪の付録であり社会性のある乗り物として受け入れられない状況であり、こうした事ではオートバイのアウトロー化も懸念される。又、乗る人扱う人が社会の一員として自覚した行動を取る必要性もあると話がされた。

■パネルディスカッション1

  株式会社本田技術研究所の林上席研究員、ライディングスクール主宰者の柏 秀樹氏、元二輪GPワークスライダー・モータージャーナリストである宮城 光氏の計3名をパネラーに迎え、株式会社青峰社代表の内藤氏によるモデレートにて始まった。テーマは「安全なオートバイ(ライダー)になる為にはどうすればよいか」とされ、林氏からは、二輪車の安全への取り組みとし、日本における二輪車の事故状況と安全・安心技術について話がされた。又、現在ITS・ICT等の最先端情報技術を用いた安全技術の開発が推進されているとの話もされた。次に宮城氏より「バイクでの移動は早いかのか」をテーマに、目的地まで移動する際、走行における距離は自動車でもバイクでも実際は変わらず、バイクの方が早いと思う事は走行中における側方通過、信号などでの急加速等、非常に危険な運転をしているものだとした話がされた。最後に柏氏よりオートバイにおける安全な運転とは車輌通行帯の中央を走行する事である旨の話がされた。

■パネルディスカッション2

テーマを「かっこいいオートバイ(ライダー)になるためにはどうすればよいか」とし、パネラーに、元二輪GPワークスライダーの片山 敬済氏、モデル・MC・ライターの多門 恵美氏、株式会社アールエスタイチ代表取締役社長・一般社団法人全国二輪車用品連合会代表理事の松原 弘氏、ハーレーダビッドソンジャパン株式会社ディレクター・日本自動車輸入組合二輪車委員会委員長の秋葉 芳之氏の計4名をパネラーに、経済産業省自動車課課長補佐の武 喜久雄氏のモデレートにて行われた。簡単な自己紹介後「あなたにとってかっこいいバイク(ライダー)とは何か」という質問がされ、パネラーよりマナーや法令の遵守、ライフスタイル等における様々な意見がかわされた。次に「かっこいいバイク(ライダー)になるためにはどうすればよいか」とし、他者から自身がかっこいいと思われる振る舞いが必要と考えられるが、乗り手の判断に委ねられる等の話がされた。

以上、予定されていたすべてのプログラムが終了し、末松市長と前田自動車課長における総括セッションが行われ、第2回は静岡県の浜松市での開催を目指し、団体が一丸となって取り組み、その取り組みがどこまで実現できたかを毎年発表できる様にしたいとの話があった。
最後に日本自動車工業会 二輪車特別委員会副委員長・本田技研工業株式会社 執行役員二輪事業本部長の青山 真二氏より閉会の挨拶にて終了した。
参加者は企業・団体・地方自治体等から計176名の参加があった。

第1回主催団体(順不同)

一般社団法人 日本自動車工業会
一般社団法人 日本自動車部品工業会
日本自動車輸入組合
日本二輪車協会
全国オートバイ協同組合連合会
一般社団法人 全国二輪車用品連合会
一般社団法人 日本二輪車オークション協会
三重県
熊本県
浜松市
鈴鹿市
大津町
経済産業省

その他BLF開催報告